食べ物が口に入ると自然にでてくる唾液、これはいろいろな働きをしています。
1.消化作用:消化酵素(アミラーゼ、マルタ-ゼ)は、食物中のでんぷんをブドウ糖に変えます。
2.希釈、洗浄、緩衝作用:食物中の塩を薄め、酸やアルカリを中和し、口の中を清潔に保ちます。
3.むし歯予防:弱アルカリ性のため、飲食物により口の中が酸性になり歯が溶けやすくなるのを防ぎます。
また、歯の表層に起こるごく初期のむし歯を、自然に修復する成分が含まれています。
4.殺菌、抗菌、抗カビ作用:リゾチームやペルオキシダーゼなどは、殺菌,抗菌、抗カビ作用を持っています。
またネバネバした唾液(ムチン)は、口の粘膜を刺激やウイルスの侵入から
守ってくれています。
5.ガン、老化防止:唾液中に分泌されるホルモン(パロチン)は、老化防止効果をもつ物質として
早くから知られています。ペルオキシダーゼは、発ガンや老化、動脈硬化の原因となる
活性酸素を消す作用を持っています。
この他にもまだたくさんの作用を持つ物質が、唾液中に含まれています。
唾液は、噛めば噛むほど分泌されますので、良く噛んで食べることがとても重要です。